2009年1月21日 星期三

オバマ大統領 国際社会と協調


アメリカの第44代大統領にバラク・オバマ氏が就任し、アメリカ史上初めて黒人の大統領が誕生しました。就任演説で、オバマ新大統領は、アメリカの再生に向けて国民ひとりひとりが責任を持つよう呼びかけるとともに、国際社会と協調することでアメリカの指導力を取り戻す決意を表明しました。

就任式は、ワシントンにある連邦議会の議事堂前で行われ、20日、日本時間の21日午前2時すぎ、オバマ氏が宣誓を行って、第44代大統領に就任しました。これによって、アメリカ史上初めて黒人の大統領が誕生しました。このあと、オバマ新大統領は、就任演説に臨み、イラクやアフガニスタンでの戦いや、深刻な経済危機など、アメリカが直面する課題の解決が難しいことを率直に認めたうえで、「きょうここに集まったのは、恐れるのではなく希望を持つためだ。対立ではなく、団結するためだ」と述べて、アメリカの再生に向けて立ち上がろうと国民に呼びかけました。そして、「今求められているのは、新しい時代の責任だ。すべての国民が義務を担い、それを喜んで受け入れることだ」と述べて、国民ひとりひとりが責任を担うよう訴えました。また、オバマ新大統領は、最優先課題の経済の建て直しについて、「雇用を作り出すだけでなく、成長の基礎を築く必要がある」と述べて、道路や学校の改修、省エネルギー事業への支援など大規模な公共投資を実施する考えを示しました。また、外交面では、イラクからの撤退とアフガニスタンでの平和の構築を目指すとしたうえで、「われわれは再び指導力を発揮する。各国との協力や理解を深めることで、新たな脅威に対処していく」と述べて、国際社会との協調を重視する姿勢を強調しました。この日、ワシントンには、歴史的な瞬間に立ち会おうと、全米各地から大勢の人たちが詰めかけ、オバマ新大統領への期待の大きさを示しました。

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